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ArtRage3.5の[フェルトペン]を使う

ファイル 77-1.jpgちょっとPainterから離れまして、3.5にアップデートしたArtRageの[フェルトペン]について、紹介してみます。
右のハロウィン用トップ絵に使ったブラシです。
フェルトペンには、[アートペン]というチェック項目があり、このオン/オフによって描画結果がずいぶん違ってきます。
ということで、以下に少し解説していますので、興味がある方は続けてお読みください。


下図は同じ色と設定(設定は右図)で、[アートペン]機能のオンとオフの結果を比較したものです。
[アートペン]機能のオンとオフ
設定[アートペン]オフの場合はマーカーといった感じで、雰囲気は出ますが、かなり色ムラが出てしまうので、きれいに塗りつぶしたいようなイラストには不向きです。
まぁ、この塗りは自分のヘタさ加減のせいでもありますが…(笑)

[アートペン]オンの場合は透明部分に塗っていく場合(図のような場合)はほとんど『塗り潰し』のような感じになっています。(既に塗られている部分を別の色で塗り重ねるときには、マーカーのような塗りムラや色の混ざりが出ます。)

部分的に使うには、オフのマーカー的な塗り方もよいのですが、実際にはアートペンチェックを入れた方が書きやすいように感じました…が…。
やはり透明部分に最初に塗るときののっぺり感が気になりまして…。
そこで思いついてのが、事前に塗り潰しをおこなうことで透明レイヤーに描くという部分を回避したらどうだろうか…ということでした。

というわけで、事前にレイヤーを白色で塗りつぶしてから描画してみたのが下図です。
事前にレイヤーを白色で塗りつぶしてから描画
塗り潰し時の不透明度を変えて描画してみました。
100%では少しきついようなので、20~50%程度で塗りつぶすとよいのではないでしょうか。
(不透明度の設定については、Studio Pro版でしか設定できないようです。Pro版をお持ちでない場合は、設定できないかもしれないのでご了解ください。)
事前に白で塗りつぶすので、若干ですが白が色混ざりして全体的に薄めの発色となります。
描き始めなどに少しムラが出るので特に濃いめの色で効果が出るように感じます。
ただし、事前に塗り潰しをおこないますので、『デフォルト』のブレンドモードでは使えません。
必ず『乗算』にしてご使用ください。 また、塗りつぶした時点でレイヤー全面が透明ではなくなるので、塗り部分のみを選択するといった機能も使えなくなります。
作業が面倒ということもありますし(作業をアクション化できれば良いのですが、残念ながらArtRageにその機能はないので…せっかく機能追加されたスクリプトもこういった使い方はできないようです。)、使うかどうかは好み次第…という感じですが、こういう使い方もありますよ…といった感じで。

それとフェルトペンをぼかすときに水彩ブラシを使うとちょっと雰囲気が出るみたいですよvv
水彩の設定は、[うすめ液]を0%、[色のにじみ]100%、[濡らした紙]にチェックを入れる感じで…。