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デジタル水彩ブラシ配布

今回は、デジタル水彩ブラシの配布です。
なぜ今頃デジ水ブラシ?と思われるかと思いますが、少し前にバージョンアップしたArtRageのマーカーブラシ(Copic)が良い感じだったので、Painterでも似たようなものを作ってみたかったのが最初でした。
2017の新機能グレーズブラシを使ったりしてみたのですが、やはり色が混ざる感じが欲しいとあれこれ試していたら結局デジ水に行き着きました(笑)
とはいえ、ArtRageのブラシとはちょっとまた別物な感じになってしまったんですけどね…デジ水は基本的に色が薄めなので…。

ブラシの特徴

今回の特徴は[取り込み]を使ったデジタル水彩だというところです。これまで水彩境界の問題から使用を避けていたのですが、色の混ざり具合などが割とよかったので、水彩境界を0にすればいいやと…。
そんなわけで、下図のような感じで色混ざりするブラシになっています。これ一本で全部塗れます(笑)
描画サンプル

サイズには、[ハードメディア]をつけているので、ペンを垂直近くに立てると細い線が描けます。この状態であれば筆圧をかけても細いままで描けるので、縁取りや細い部分を塗るときには、ペンを立てて描くとよいと思います。
普通の角度でペンを使えば、そこそこのサイズで描けるので、細い線を描くとき以外はペンの傾きはあまり考えなくてもよいのではないかと思うのですが…ペンの傾きとペンの太さが気になる場合は[ハードメディア]の値を調整してください。
基本的には、塗り重ねて、最初の色でぼかす…みたいな感じで使うのが基本です。
ほかにも色を重ねたり、薄い色(彩度の低いグレーや白に近い色)で色味を落としたり色をなじませたりということもできます。

使い方と描画サンプル

以下の画像は、線画以外全て今回の配布ブラシのみで仕上げたイラストとその作業手順になります。
作業の基本
肌塗り 髪
そのほかの塗り 完成

使用上の注意とカスタマイズ

使用上の注意点としては、水彩境界を0で使うことになります。デジタル水彩の水彩境界は、描画後でも数値を変えるとそれにあわせて描画されている部分も変化します。
水彩境界がついているデジタル水彩ブラシを選択するだけでも、結果が変わってしまうので気をつけてください。また、保存した画像を開いたときにも同様の症状が出ることがあるので、この点も気をつけてもらえばよいかなと思います。症状が出たときには慌てずに、前回の塗りに使用したデジタル水彩ブラシ(今回配布のものなど、水彩境界の値が0のもの)を選択すると、色味は正常に戻ります(下図参照)。
注意
カスタマイズは基本的にどこをいじっても大丈夫ですが、デジタル水彩の水彩境界値だけは必ず「0」で使用してください。また、ほかのデジタルブラシと併用して(同一キャンバス上など)使用することは可能ですが、その際には同時に使用するデジタル水彩ブラシの水彩境界も「0」にする必要があります。

配布ブラシ

今回の配布ブラシはPainter X3 以降で使用できるようになっています。(12以前は不透明度などの[最小値]設定がないため同じような仕上がりにするのが難しかったので断念しました。)
バージョン毎に3種類に分かれています。全部同じものでもよかったのですが、バージョンが違うと[マルチコア]の設定が勝手に変更になってしまうようなので、バージョン別に用意しました。(一部特殊ブラシを除き、ブラシコントロール[一般]の[マルチコア]設定はオフで使う方がCPU使用率の上昇が抑えられます。)
以下、該当のバージョンのブラシバリアント名をクリックしてお持ち帰りください。

Painter 2017 仕様(特殊)

ch_dwbrush2017.brushvariant(76.7KB)
2017の新機能、『描点ステンシル』を使用したタイプになります。テクスチャは白を選択するという特殊仕様です(詳細は当サイトのブログ『描点ステンシルの活用』の中の「白テクスチャでブラシを柔らかな雰囲気に」を参照してください)。自分が気に入って使っているので(今回の作例もこちらを使用)、配布してありますが、そんなの面倒だよという方は2016仕様のものをご使用いただければと思います。

Painter 2016 仕様

ch_dwbrush2016.brushvariant(78.1KB)
2016 と、2017 で描点ステンシルを使わない場合は、こちらを選択してください。2017の特殊版とは、一部の設定が違っています(仕上がりが似たようにするため)。

Painter X3仕様

ch_dwbrush13.brushvariant(77.5KB)
X3と2015を使用している場合は、こちらを選択してください。2016仕様と設定は同じです。

今更感満載のデジ水ブラシですが、仕上がり具合はなかなか気に入っているのと、ブラシ自体も使いやすいかなぁと思っているので、よろしければ是非使ってみてください(__)