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Painter 2016 のアップデート1 リリース

Painter 2016 のアップデート1がリリースされました。
Macの新OS「OS X El Capitan」が正式にサポートされたほか、一部のバグ修正や追加機能がおこなわれています。

アップデータはPainterの更新チェックや自動アップデートからもおこなえると思いますが、ダウンロード画面での文字化け(うちはこれ(笑))やインストールできないなどの不具合が出る可能性があるようです。
アップデートファイルは販売元である「Corel BBSS Online」のサイト上からDLすることができ、こちらからのアップデートの方が安定感があるようです。
http://corel.bbssonline.jp/home.html ←販売元であるCorel BBSSオンラインのトップページから、[サポート]タブ > [アップデータダウンロードページ]に入り、イラスト/デザイン制作 > Painter 2016 からダウンロードページにいきます(直接の場合は下のリンク先からでも可)。
Painter 2016 のアップデート1 DLページ
まだアップデートされていない方は、ファイルを直接ダウンロードしてアップデート作業をおこなうことをお勧めします。また、念のためユーザーフォルダの中身をバックアップしておく方が良いでしょう。(とりあえず当方では、そのままユーザーフォルダを使用することができましたが、初期化起動する必要が出るかもしれないので、念のため)
アップデート後はバージョン番号「15.1.0.740」になります。ツールバーの[ヘルプ]>[Corel Painter 2016 について]を表示させると、バージョン番号が表示されるので、15.1.0.740 になっていればアップデート成功です。

アップデート内容については、リリースノートに記載がありますが、今回のリリースノートは若干わかりにくい感じがしましたので、説明を追加しておきます。(修正内容の確認については、Twitter上で色々と教えていただきました。助言をくださった皆様に、改めましてお礼申し上げます(__))
リリースノートはアップデートのダウンロードページから確認できます。
リリースノートの表示


リリースノートによる修正箇所などの確認

※以下の文章内でリリースノートから一部引用しています。
遅延及びパフォーマンスの改善とPainterが応答しなくなる問題に関しての解決報告はリリースノートの通りです。

新しいカラー プロファイルのリリース

カラー プロファイルに sRGB_IEC61966-2-1 black scaled が追加されたようです。これまでのs-RGB系のカラープロファイルよりもよいということなんだと思います(我が家はs-RGBを使っていないので、判断がつきかねますが…)。 s-RGB系のカラープロファイルを使っている方は選択してみてください。ほかのソフト(Photoshopなどと合わせる必要がある場合は気をつけてください。)

その他の変更に関して()
1.視覚的なツールのヘルプを非表示に...

環境設定の[一般]内に[テキストとイメージ]または[テキストのみ]のどちらかを選択できる項目が追加されています。ブラシコントロールなどの項目でバルーンヘルプが表示されたとき、これまではイメージとテキストが表示されていたものが一部ありました。これらに関してイメージを表示するかテキストのみにするかを選択できます(左図参照)。(変更はPainterの再起動後になります。)


2.選択したアイテムを水平方向または垂直方向に反転...

リリースノートの記述では少しわかりにくいのですが、ツールバーの[編集]>[変形]内に[左右反転]、[上下反転]の項目が追加されています。
この反転はレイヤー内の一部を選択しているときに、その選択部分のみを反転することが可能になったということで、従来の[編集]>[左右反転](または[上下反転])から進化した機能です。
変形機能の内部に入ったことで、同時にそのほかの変形(拡大/縮小や回転など)と同時に処理することが可能となりました。

(上図内で顔だけ反転させたらひどいことに…作業確認の為なのでご勘弁を…(^^;)) ただし、変形機能内に入ったことで、反転自体も確定する必要が生じました。範囲選択せずにレイヤー全体を反転させたいときには、確定作業という手順が増えたことになるので、若干面倒さを感じるかもしれません…(^^;)
希望としては、変形機能内に入れるのなら、プロパティバーにも反転系のボタンがあると良かったかなぁってことです。変形作業中に反転させたいときにツールバーの方にいくよりもプロパティバー上のボタンの方が早い気がするので…(笑)

※今回のアップデートとは関係ありませんが、編集内の反転機能は選択しているレイヤーまたはキャンバスのみを反転させるものです。画像全体を反転(一時的に左右反転するなど)させる場合は、ツールバーのキャンバス>[キャンバスの回転]>[キャンバスの左右反転](または[キャンバスの上下反転])を使用します。

シェイプの反転は「編集」から…
リリースノート内の『[編集] > [水平方向に反転] または [編集] > [垂直方向に反転] は、形状を反転するときにのみ使用することをお勧めします。』の一文については、シェイプレイヤーに関する記述になります。

追加された変形内の反転については、変形機能に準ずるため、デフォルトレイヤーにしか適用できません(左図参照)。
シェイプレイヤーに適用しようと思うと、メッセージが出て作業が続行できません(デフォルトレイヤーに変換するというメッセージなのでそのまま進むと、シェイプが通常のビットマップになってしまう)。
シェイプのままで、反転させる場合は従来の[編集]>[左右反転](または[上下反転])を選択して作業を進める必要があります。
まぁ、こちらで確認したところ、デフォルトレイヤーやキャンバスで編集からの反転を使用しても特に問題は起きないみたいですけどね…お勧めなので、シェイプレイヤー以外は変形からの反転を使う方が問題が起きにくいのかもしれません(変形の確定が面倒だけど…)。

※テキストレイヤーの扱いは?

テキストレイヤーに関しては従来の仕様通り反転作業をおこなうにはデフォルトレイヤーに変換が必要になります。
が、テキストをシェイプに変換すれば[編集]の反転からシェイプのままで反転できます(これは新しい仕様ではなく従来からの機能ですが…豆知識みたいな感じです…(笑))。
まぁ、テキストを反転させる必要性があまりなさそうなのと、シェイプに変換後はフォントを変えたりできないので、需要はあまりないと思いますけど、鏡文字を作りたいけど後でサイズ変更の可能性が!というときには役に立つかもしれませんね…。

3.カスタム パレットに関して

カスタムパレットに追加したコンテンツが適切に保存されるようになったとのことです。(うちでは特に不具合を感じていなかったので、影響がよく分かりませんが…)

4.ABRファイルをインポート後のバリアント保存に関して

以前のPainter's Blogの記事内で、インポートしたバリアントを上書き保存できないといったことを記述していたのですが、多少修正されました。

ABRファイルをインポートした場合、バリアント名の頭に必ず半角スペースが入ってしまいます(ここは修正なし)。
この状態で、バリアント保存しようとすると保存ボタンがグレーアウトして保存できませんでした。名前を変更する(あるいは半角スペースを消す)という面倒があったのですが、アップデータではバリアント保存時に自動的にこの半角スペースが削除された名前が入力された状態になります。このため、そのまま保存ボタンを押すことができます。
が、一つ不便なことにこれは上書き保存ではなく別名保存になるということです。このため、頭に半角スペースのある元のバリアントと、半角スペースのない新しいバリアントの二つが存在することになります。不要であれば元の方のバリアントを手動で削除する必要が生じます。
(追記:条件は分かりませんが、ブラシセレクタ上では半角スペースが入っているように見えるバリアントでも、上書き保存になることがあるようです…不思議…(笑))
どうせなら、インポート時の半角スペースがなしになるような改良をしてくれたら良かったのに…と思うのはわがままでしょうか…(^^;)

5.[ブラシ セレクタ] 内の [他のブラシをオンラインで検索...]について

動的に変化するようになったそうですが…よく分かりません…というか表示させてません(邪魔だし、要らないし)。まぁ、お試しに一度は買ってみましたが(クーポン使ってタダで)、3700円ねぇ…う~~ん…(^^;)

6.デジタル水彩ブラシとダイナミックスペックル

『デジタル水彩画のダイナミック スペックル バリアントが、デフォルトでゲル コンポジット メソッドを使用するようになりました。』…この一文にどれだけ悩んだことか…(笑)
ちょっと自分的に書きなおすと…
「ダイナミックスペックルを使用したデジタル水彩ブラシをレイヤー上で使用したときに、ほかのデジタル水彩ブラシと同様にレイヤーの合成方法が自動的にフィルタに変更されるようになりました。」
でしょうか…分かりますか???
つまり、ほかのデジタル水彩ブラシ同様に、最初にレイヤー上で使ったときに自動的にフィルタになるという動作をするようになったってことですね。(アップデータ前はダイナミックスペックルを使ったデジタル水彩ブラシのみ[デフォルト]のままだったんです。)
これで、レイヤーの合成方法における全てのデジタル水彩ブラシの挙動がそろったので、正常になったということですが、2016でダイナミックスペックル系のデジ水ばかりを使っていた場合、レイヤーの合成方法はデフォルトが当たり前と思っている場合もあるかもしれませんので、注意してください。

7.MacでWelcome画面表示時の問題

エラーが出なくなったようです。最新OSへの対応も含め、Macユーザーさんには朗報…なのかな?
で、Mac版に関しては私は全く分からないのですが、2016では、入力ソースにUSがないとショートカットキーでの作業時にPainterがクラッシュするという問題があったようです。
で、この問題ですが、アップデータではクラッシュしなくなったものの、ショートカットキーが使えないという問題に変化したようです…詳しくは分かりませんが、必要であれば入力ソースにUSを入れて使うのが良いのかなと思います。(この件に関しては私では全く分からないので、ご質問いただいても回答できないと思います…申し訳ありません(__))

 

とまぁだいたいこんな感じでしょうか…。
バグ修正も追加機能も嬉しいことではあるので、もっと頻繁にアップデートしてください…そして古いバグなんかも修正かけてください…(笑)
以上、Painter 2016 アップデート1のリリースについてでした(__)