ペインターの基礎…マスク編(Ver.6、Ver.7対応)

1. ユーザーマスクとレイヤーマスク
2. 実践編…課題
3. 読み込んだ画像全体をレイヤーに変換
4. ユーザーマスクでハート形を作る
5. マスクのハート形をグラデーションにする
6. 出来上がったマスクをレイヤーマスクにコピーする
7. キャンバス上を塗りつぶす

1. ユーザーマスクとレイヤーマスク

今回は基礎編ということでマスクについて再度解説してみようと思います。
ペインターには基本的に二つのマスクが存在します。
ユーザーマスクとレイヤーマスクです。(Ver.8以降、ユーザーマスクはアルファチャンネルと名称が変わり、レイヤーマスクと共に、若干取り扱いが変わっていますので、このページの内容をそのまま利用することはできません。)
まずはこの二つについて、それぞれ出来ることと出来ないことを説明していきます。


さて、この二つのマスクですが、レイヤーマスクのほうは、とても簡単で要はそのレイヤー内のどの部分を描画するかを決定するものです。
通常新規レイヤーを作った場合、Ver.6以降のペインターではマスクは透明状態のものが作成されます。
(5.5以前はフローターという名称で新規作成するとマスクが黒に塗り潰された状態で作成された)
「オブジェクトパレット」の「レイヤー」の「透明度を維持」のチェックを外して描画することで、通常のブラシで描画すると、同時に同じ内容のマスクが作成されていくことになります。
「透明度の維持」にチェックをつければ、その後いっさいマスク部分には変更が加えられず、既に作成されているレイヤーマスクの描画出来る範囲内(黒部分が描画可能)での描画となります。

レイヤーマスクを描画する場合の方法としては以下の3つが考えられます。(Ver.5.5以前は2、3のみ)

1.「透明度を維持」のチェックを外し、普通にレイヤー上に描画する。(自動的にマスクに反映)

2.「オブジェクトパレット」の「マスクlで直接「レイヤーマスク」(レイヤー名+マスク」が斜体で表示)を選択し、
マスクのみ描画する(この場合の選択色は「黒~白のグレースケールの色」のみとなります)

3.ユーザーマスクからコピーしてくる。(必ず該当のレイヤーを選択してから)

1は新規レイヤー上に直接描画する際に使うことが多いと思います。
マスクをあまり意識せずに描画が可能です。

2はマスクの細かな修正の際に使用すると便利です。
通常の描画部分には全く影響を残さずに透明になる部分を修正出来ます。
ただし黒一色(あるいはグレーなど彩度0のもの)しか使えませんので間違ってRGB(通常描画部分)に描画しないよう注意が必要です。

3はユーザーマスクがいくつでも作れることや他のマスクをコピー出来ることなどの利点を利用出来ます。
例えば、一つのユーザーマスクを使って、同じレイヤーマスクをもつレイヤーをいくつも作ることが可能です。
新規レイヤーにユーザーマスクの内容をコピーすると描画部分は黒で塗りつぶされた状態で反映されます。
その後、「透明度を維持」にチェックをつけた状態で白を塗りつぶせば、マスクのみが作成された状態のレイヤーが作成出来ます。
後は自由にそのマスク内での描画が可能です。

一方のユーザーマスクですが、こちらは作成しただけでは、画像になんの影響も及ぼしません。
ではなんの為にあるのかといいますと、選択範囲を決める為に存在するマスクです。
ユーザーマスクを作成した後、「選択範囲」→「選択範囲の読み込み」で読み込みたいマスクを選択することでマスクと同じ内容の選択範囲を作成することが出来ます。
この選択範囲はユーザーマスクを追加したり、既にある範囲から「ユーザーマスク」の範囲のみを削除するなどが出来る為、より複雑な範囲を選択可能になります。
が…(笑)
これってあんまり使いませんよね…と思うんですが…。
というわけで、ユーザーマスクの使い道の一番大きなものはレイヤーマスクへコピーする為の準備というものだと思うのです。
(私的な使い方をいえば…ですが…あくまで…(笑))

レイヤーマスクはレイヤーとともにしか存在しない為、レイヤーをグループ結合するとか、固定してしまったりすると消えてしまいます。
そこで、これらをユーザーマスクとして保存しておけば、何度でも使えるというわけです。
(ただし他のファイルへコピーする事は通常出来ません…特殊な作業が必要です)
用途の違う二つのマスクを使い分けることで色々と出来ることが増えていくと思います。


2.  実践編…課題 

さて、ではこの二つのマスクを使って簡単な画像の加工です。
用意していただくのは写真やイラストなど何でも構いません。

元の画像 完成
こちらは加工前のイラスト(写真でもオッケ~)   こんな感じに切り抜きます(背景の色…変ですが…
分かりやすいように…ということで…)

加工前のイラストをハート形に切り抜くのが、今回の課題です。
さて、どのようにすればよいと思われますか?一応レイヤーを使って作るということを基本に考えて下さい。
もちろんレイヤーをいっさい使わずに選択範囲のみで行うことも可能ですが、後々の修正が可能な点を考えれば、(例えば、背景の緑を赤にしたいとか…(笑))レイヤーを使う方がずっと便利です。では順を追ってやっていきます。

3.読み込んだ画像をレイヤーに変換

ツールバーの「選択範囲」から「全て選択」を選びます。
画像全体が点線で囲われます。
同様にツールバーの「選択範囲」から「レイヤーに変換」を実行します。

全て選択レイヤーに変換

「レイヤー1」が作成され、画像の全てがレイヤー上に移動します。
「レイヤー1」の目を閉じると真っ白な画面になるはずです。
これで画像全体がレイヤー上に移動しました。
以降はマスク作成時に分かりにくい場合など、随時レイヤー1の目を閉じるなどして作業をおこなって下さい。

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