Windows 10 と Painter
現在メインで使用しているPCのOSをWindows 10 にアップグレードしました。その際に中身を初期化しないといけない状況になってしまった(詳しくは日記に・・・(笑))ので、ソフトはすべて再インストールです。
Painterも古いバージョンからすべて入れ直しましたので、起動状況などを報告しておきます。
Windows 10 にアップグレードしたことによる不具合などは起こっていません。Windows 7 や 8 などで使用できていたバージョンはすべて問題なく使用することが出来ます。
こちらで確認したVer.5.5~最新版(2016)までと、旧Classic、Procreate版のClassic、Painter Essentials 2 ~ 5 はすべてインストール、アップデータの処理、起動ともに出来ることを確認しました(我が家の搭載メモリが16GBなので、一部のバージョンについては、後述のfixitパッチを当てました)。
以下に作業時に気をつけることなどを記載しておきます(Windows 7 以降は以下の注意点はすべて当てはまります)。
事前準備(バックアップなど)
ユーザーフォルダの中身と、インストールフォルダ(量的に大変ですが、正常に起動している普段の状態のものを、HDDやDVDなどに(圧縮も可)。特に Painter X 以前はおすすめ。) は、コピーしてバックアップしておくとよいと思います。
Painter IX 以降は、ユーザーフォルダのバックアップは必須です。
Ver.8 以前のものはインストールフォルダをコピーしておくとよいでしょう。また、これらの古いバージョンのものは普段正常に起動しているときに、Painter.set 、Brush、テクスチャなどの一連のファイルをバックアップしておくと万が一の際に役に立ちます。
インストール時の問題
Painter X とPainter Essentials 4
この2つのバージョンについては、Windows 7 辺りから問題が出ていますが、インストール中(インストール作業中のスライダが出る画面)に画面が動かなくなることがあります(スライダが全く伸びない)。放っておくといつまでも作業が完了しないのですが、画面をマウスでグリグリ移動させたり、タスクマネージャーを起動させて、タスクマネージャーとインストール画面を切り替えたりしていると突然スライダが動き始めます・・・(笑)
動き始めるとあまり時間がかからずに終了するので、スライダが動かないなと思ったら、画面を動かしたり、タスクマネージャーを起動してみたりしてみてください。
フォント数との問題
旧Classic は、OSに入っているフォント数が多いと、起動にものすごい時間がかかります。我が家は現在580個程度ですが、Classicを起動して画面が開いてから、各種の素材が正常に表示されて使用できるようになるまで1分近くかかります。フォント数が増えれば増えるほど起動時間が長くなります。気づかないうちにフォント数が増えていることもあるので、確認しておいてください。
Essentials 4 でも多少この傾向があるので、フォント数が多いと起動時間が多少長くなるかもしれません。
WACOM intuos との問題
2048レベルの筆圧感知機能を持つ intuos を使用している場合、Ver.6 以前と 旧 Classic は 正常に動作しません(Ver.6は起動もしません)。
タブレット(intuos)のドライバから、オプションにある「筆圧レベルの互換性」にチェックを入れる必要があります(1024レベルでの使用)。
搭載メモリとの問題
Ver.6 以前と 旧Classic では、搭載メモリが 1GB を超えると、起動しません。
Painter IX 、Painter X 、及び Painter Essentials 3 については、搭載メモリが 8GBを超えると起動しません。こちらについては、8GBを超える部分をラムディスクなどにすると起動するようですが、当方では試していません。
これらのメモリ問題を解決するには、”Metacreations Fix ”のパッチを当てる必要があります。
作業はあくまで自己責任ですが、一応自分の覚え書きのためにということで以下に設定方法を記載しておきます。
- 該当するPainterをインストールしておきます。アップデートパッチがある場合はすべて適用しておいてください(インストール後に起動はしないこと)。
- パッチの配布サイトから「metacreations_x64_fix.zip」をダウンロードします(Downloadボタン)。
(パッチ自体はフリーでも使えますが、寄付も受け付けているとのことなので、常時使用する場合ならば検討してください。) - ZIPファイルを解凍して出来る「fixit.exe」を含む8個のファイル(フォルダ内のすべてのファイル)をこれから処理するPainterのフォルダ内にコピーします( Painter○○.exeのある場所です)。
- コマンドプロンプトを管理者として実行で実行します。
cdコマンドでPainterのフォルダのある場所へ移動します。(ドライブがCドライブ以外の時は最初にドライブを移動。Dドライブならば、「D:」と入力)
例 Cドライブのプログラムファイルにある Painter X を変更する場合
cd C:Program Files (x86)CorelCorel Painter X - fixitパッチを実行します。
表示されているフォルダ(上の例ならばC:Program Files (x86)CorelCorel Painter X>)の後に fixit "Painter ○○.exe" と入力します(fixitの後に入力する exeファイル名はそれぞれのPainter の プログラムファイル名 例ならば Painter X.exe となる)。
プログラム名の前後に "" をつけるのを忘れないようにしてください。
画面上に変更されたファイル名などが表示されるので、特にエラーなどの文字がなければ、コマンドプロンプトを閉じます(exitを入力で終了)。 - Painterをインストールしたフォルダを確認すると、Painterのプログラムファイル(例:Painter X.exe)のほかに拡張子が exe~になっているものが出来ています(例:Painter X.exe~)。これは元々のプログラムファイルになるので削除してしまわないようにしてください。
Painterを通常通り起動して問題なく実行できればOKです。
以上の作業はいずれの場合もすべて自己責任で行ってください。