髪塗り4 仕上がったら、レイヤーマスクを作成してはみ出し部分を修正します…おっと…レイヤーパレットでマスク側を指定するのを忘れて、黒で塗り始めてしまいました…ほおに黒い線が…(左図(笑))
即、「取り消し ブラシストローク」で元に戻して、レイヤーマスク側を選択して作業をし直します。
このように描く場所を間違うと、大体の場合は気がつきますので即座に「取り消し」で戻って下さい。
マスク側での修正が終わったら「レイヤーマスク適用」です。 グループ結合
このまま、レイヤーを増やしていっても問題ないのですが、レイヤーが増えるのが嫌いな自分は、「グループ結合」でさっさと1枚のレイヤーにしてしまうことにします。
先ほどの顔のレイヤーと今描き終わった髪の毛のレイヤーを選択して、「グループ結合」をクリックします(右図)。
これで1枚のレイヤーになるのですが…透明であるはずの部分が白くはみ出している事があります。
マーカーは自動的にフィルタレイヤーになるので、薄い色の部分で気がつかないことがあるのですね…。
はみ出しを再度「レイヤーマスク」で修正しても良いのですが、面倒なので(笑)…レイヤーの合成方法を「フィルタ」に変えてしまいます…。
元々グループ結合するまでは「フィルタ」だったものなので、これで問題ないでしょう…(笑)
もし修正したい場合も、ここで一枚ずつ作業せずに最後にまとめておこなった方がよいので、ここでは「フィルタ」にしておいて作業を進めて下さい。
更に腕の部分、洋服の部分など新たに新規レイヤーを作って描いていきますが、一枚描き終わったら下のレイヤーとグループ結合していきます。
レイヤー構成つまり「線画」のレイヤーと現在描画中のレイヤー、既に描画済み部分のレイヤー、そして背景のレイヤーと常にレイヤーが4枚の状態で作業していきます。

(左図では「髪」レイヤーが描画済み部分のレイヤー、その上の選択されているレイヤー(「腕」と名前を入れているけど読めない)が現在描画中のレイヤーということになります。背景と線画レイヤーを除けば、常にこの2枚の状態にしています。)
もちろんレイヤーがたくさん出来ても全く問題ないという場合は、「グループ結合」しなくてもいいと思うのですが、快適に描きたいのでレイヤーは少ない方が…派の方には、こちらをお奨めします。
その分、パーツ毎の色調補正などは難しいので…そういうことをしたい方はそのままレイヤーを残しておくと良いと思います。
服の塗りでは、最初に影の部分を緑系の色で塗った後で、全体を黄色でワンストロークの塗りを数回繰り返しました。
マーカーブラシでは、最初に濃い部分(影部分など)を塗った後で全体の色をおいた方が、色の混ざり具合がきれいなような気がするので、こういった方法を使っても良いと思います。
服塗り1この間の一連の流れは左図をクリックで服塗り4
また離れた部分は、一つのレイヤー上で描いてしまって問題ないです…レイヤーの無駄遣いをしないように…。
別の部分を一つのレイヤーにしたら色調補正の時に困る!と思われるかもしれませんが、一つのレイヤー内でもパーツは離れているので、色調補正したい部分だけを大きめに「投げ縄」ツールで選択して色調補正すれば問題ありません。
全部のパーツが仕上がったら、最後に一枚だけ新規レイヤーを追加して「ハイライト」を入れます。
これで仕上がり…でも良かったのですが、なんとなく背景のグラデーションがマーカーブラシとあわないような気がして、背景もマーカーでざっくり塗ってみることにしました。
ハイライトを入れてマーカーで背景レイヤーマスク
背景レイヤーのレイヤーマスクを適用してしまっている場合は、「透明度からレイヤーマスク作成」で再度レイヤーマスクを作ります。
(レイヤーマスクを残していた場合は、そのまま使えます)
この状態で、背景レイヤーの画像側(グラデーションで塗られている方)を選択し、次のどちらかで白紙の状態にします。

方法1
選択色に「白」を選択して、「編集(X以前では効果」→「塗りつぶし」で全体を白で塗りつぶす。
方法2
選択範囲→「すべて選択」後、編集一「消去」でグラデーション画像をすべて消し、透明状態にする。

どちらの方法でも結果に違いはありませんが、どちらの場合も、マスク側で作業をしないように注意して下さい。
マーカー風の「ブロード」タイプのブラシで色をおきました。
塗った後で、なんだか背景の色がきついような気がしたので、今度は人物の周囲を白のエアブラシで囲むことにしました。
背景のレイヤーマスクを選択してレイヤーマスク上で周囲を黒のエアブラシ(不透明度を下げて)で囲みました。
これでOKと思ったら、なにやら洋服の辺りの色がはみ出しています(上左から2番目…洋服の右下部分)。
背景に色がのっていた時には気がつかなかったのですね…(^^;)
仕方がないので、一枚になっている人物レイヤーにもう一度「透明度からレイヤーマスク作成」でレイヤーマスクを作成し(上図3番目)、はみ出しなどを修正していきました。
レイヤーマスク自体は、このように何度でも「作成」と「適用」を繰り返すことが出来ますので、作業が終わったら常に「レイヤーマスク適用」でレイヤーマスクをなしの状態にしておいた方が安全だと思います(といいつつ、自分は背景レイヤーのレイヤーマスクをそのままにして作業してしまいました…(^^;))。

完成
とまぁ…こんな感じで「泥縄」的に修正を加えながら、出来上がった画像が左図になります。
通常はあまり使うことのないレイヤーマスクですが…何かのお役に立てば…。
簡単にするはずだったのに、何故か前後編になってしまい…前編からここまでおつきあい下さいまして、ありがとうございました(__)
しかも今回は、画像がかなり多くなってしまい、申し訳ありませんでした(__)

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