水彩ブラシと「ぼかし処理待ちチェック」

そろそろ発売になっているはずの(うちの辺りではまだ入荷してませんでした…(笑))「Painterペインティング!」という解説本を買おうかどうしようかと迷っているのですが、同じ作者さんのPainter7当時の本を持っているので、似たような内容だとちょっと…と思い、とりあえずそちらの内容を再確認…と取り出して眺めておりました。
買った当時は「水彩境界」なんてものにはあまり興味がなかったせいで、さらっと読み飛ばしていたのですが、今回読み返してみて気になる描き方があったので、ちょっと試してみることにしました。
水彩(Ver.7本なので、当然「新水彩」です)の消しゴムブラシを使って、「たまり(デジタル水彩の水彩境界のようなもの)」のついたアウトラインを作る…といった内容です。
新水彩のブラシで、境界にうまく「たまり(水彩境界)」を作るためには、色を重ねないとだめで、なかなかむずかしいのです。
記事を読んで、なるほどぉ~と思い、早速実行してみました。
塗りのほうのブラシはまぁなんでも良いかと思い、適当に水彩ブラシを…。
消しゴムは「PainterXI」ではウェットだのドライだのと色々別れてますが、とりあえず「消しゴム(ウェット)」を選択しました。
050820_004.jpg手順は簡単で、塗りの際にはみ出すように塗って、はみ出した部分を消しゴムで消していく…だけとのこと。
消しゴムで消している最中はこんな感じでしょうか…(←イメージ図)。
薄い鉛筆線が最終的に仕上げたいライン、最初ははみ出して塗り、はみ出し部分を消していく予定です。
で、消していった部分との境界に、たまりが出来ていく…と…。
050820_001.jpg予想完成品としては←図のような感じになるはずです。
簡単に出来るはずでした…。
えっと、多分Ver.7でやれば簡単にできたはずなのです…が…「IX」でやっちゃったんですよ…私。
新水彩は特に変わってないし、大丈夫…なんて思ってたのが大間違い…大切なことを忘れてたんです…。
忘れたままに、消しゴムを使いました。
050820_003.jpg描画中は、当然のようにぼかしなどの処理がされませんので、結果が見えません…ちゃんと消えているのか、たまりは出来ているのか、どの辺りが消えているのか…さっぱりです。
それでも結果を信じて、それらしいところを消してみたのですが…結果は左のようなものに…。
周囲は消えないし、たまりは随分と内側に出来てしまいました。
もっと外側を消さないといけなかったのか?カンでどの辺りを消すか判断するのかなぁ…それに色がキレイに消えないなぁ…解説本だと割とキレイに消えてるんだけどなぁ…。
しばらく色々試して(Ver.7のブラシを取りこんでみたり…)みたのですが、どうにも解説本のような仕上がりが出来ません…。
そこで、はたと気が付きました(気がつくの遅すぎ…(笑))
PainterIXには「ぼかし処理待ち」のチェックがついたんだった…………。
チェックを外しました…当然のように、上手くできました…(笑)
消しゴムの描画中も作業結果がリアルタイムで変わっていきますので、仕上がり具合を見ながら作業できます。(上のほうの描画中のイメージ図もチェックを外した状態で描いている途中です。)
PainterIXの体験版を試していた頃は、このチェックをつけたり外したりして、結果の違いを試したりしていたのですが、デジタル水彩ばかりを使ううちにすっかり忘れておりました…。
それにしても、消しゴムと銘打っているのですから、このバリアントはデフォルトの状態でチェックを外しておいてくれれば良かったのではないかと…ちょっと文句を言ってみたり…(笑)

050820_007.jpgそこで前回作成した水彩色鉛筆のぼかし系ブラシもこのチェックで違いが出るんじゃなかったろうか…と…。
もしかして、チェックを外した方が、結果がキレイとか…だったら…。
と思い、試してみることに…。
結果は…。
←図を見てもらうとお分かりかと思いますが…微妙ですね…(笑)
設定によっては、ない方が良いかも…と思いますし、変なところにたまりが出来ちゃうのはどうもねぇ~という気もしますし…。
やはり、チェックをつけたり外したりして、たまに確認したらいいかも…ですね。

それにしても、新水彩ブラシで、このたまり(水彩境界)が一度の描画で表現できるようになると、かなりブラシの幅が広がると思うんですけど…設定を少し見直してもらいたいものです。

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