ステンシル風素材を作ろう!

1.はじめに

随分と以前に「Ver.6」を使用しての「ステンシル素材を作ろう」というネタを書いたのですが、Ver.8以降マスク関係が一新されましたので、新しいアルファチャンネルとレイヤーマスクを使って、同じ作業をおこなってみたいと思います。
現在のPainterバージョンは「Painter X」ですが、Ver.8以降マスク関係は変わっていませんので、Ver.8を使用して作業をしてみました(ブラシ関係で新しいバージョンを使うと、旧バージョンで使用できない為)。
バージョンが変わると、ツール等の名称が変わっているものがあります。
(例えば、Ver.8「透明度維持」→IX、X「透明度ロック」)
基本的にツールの場所が変わる事は少ないので、図などを参考に同じ場所を探してみて下さい。
似たような名称のものがあると思います。
それにしても、バージョン毎に名称(日本語訳)がコロコロ変わるのはどうにかして欲しいですよね…(笑)
さて、前置きはこのくらいにして、実作業に入ります。

2.アルファチャンネルを使って型紙作成

まずは型紙…CGで言えば、マスクを作っていく作業です。
これさえ出来れば、後は殆ど難しい事がないという感じです。
単純に作るならば、「新規レイヤー作成」と「透明度を維持」で作業が出来ますが、ここはマスクの学習とステンシル風の雰囲気作り…という事で…。
「アルファチャンネル」と「レイヤーマスク」を使って作業を進めます。
まずは元絵を用意します。
前回はきちんと(一応)下絵を用意したのですが、今回はテキスト(文字)を使ってみようと思います。カリグラフィーのステンシル風ですね…(笑)
という訳で、テキストを入力するのですが、その前に…。

 Painterでのテキストの扱い(フォント選択について)  Painterでのフォント選択時は注意が必要です。
バージョン毎に少しずつ選択方法が違うので、実作業に移る前にそちらの説明をしておきます。 ※注意※
Painterの通常作業時は入力言語は「日本語」で、IMEはOFFで作業をして下さい。
入力言語が英語(米国)になっていると、ショートカットキーがうまく使えないことがあります。
また、日本語IMEがONの状態で作業すると、色々なところで不具合が出ます。
Painterの各バージョン毎のフォント設定の方法を簡単に説明しておきます。
(Mac版については、不明です…申し訳ありません…(__))
Windows版の場合は、以下のような状態と選択方法になります。

本題に戻りまして、まずはマスクを作っていきます。
今回、作例には「あくび印」さまのカリグラフィ用のフォントを使わせていただきました。
以降のテキスト入力の手順はVer.8を元におこなっています。
Painter X以降をお使いの場合のフォント選択等は、前述の「Painterでのテキストの扱い」を参考にして下さい。
今回使用したフォントは1バイトフォントですので、テキストを入力後、言語選択で「英語(米国)」を選択してから、フォントを選択します。
前ページの注意事項でも書いたとおり、フォントを選択したので…と安心して、入力言語を「日本語」に戻してはいけません。
前述のように、勝手にフォントが切り替わってしまいます。

レイヤー変換 この問題を回避する為と、以降の処理もありますので、テキストレイヤーはフォント選択が終わった時点で、通常のレイヤーに変換しておきます。
当然、その後テキストとして扱う事はできなくなりますので、注意しましょう。
テキストはシェイプに変換するという選択肢もありますが、今回はマスクとして使うので、「デフォルトレイヤーに変換」をしておきます。
レイヤーパレットのメニューを表示させ(「三角マーク」マークをクリック)「デフォルトレイヤーに変換」を選択します。
これで、テキストレイヤーが一般レイヤーに変換されました。
「テキストをシェイプに変換」の場合もこのレイヤーパレットのメニューから選択できます。
(左図では、もう少し下にあるので、切れてしまってますが…(^^;))

入力言語を「日本語」日本語に戻して、作業を進めます。
文字の他に、銀杏の葉っぱを入れる事にして、キャンバス上に銀杏のイラストも描き足しました。
新規レイヤーを作って描いても良かったのですが(と後で思いました…(笑))。
この時点では、何も考えずにキャンバスに描いてしまいました…。
テキスト入力この為、この時点でのレイヤー構成は左図の状態です。
では、マスク用のチャンネルを作っていきます。
その前に、これからの作業に向けての注意を
チャンネルパレットやレイヤーパレットで 選択を誤ると、自分がどこに描いているのか分からなくなるので、常に「レイヤーパレット」と「チャンネルパレット」でどこを描画しているのか、確認して下さい。

チャンネルパレットでの選択は、以下の通りです。

では改めまして…次ページへつづく

次ページへ続くNext

Previous Page
講座トップへ戻る