Painter 8(英語版) 体験版を試してみました

1. 画面がこんな風に
2. マスク関係も一新
3. 新しいデジタル水彩ブラシ
4. ブラシクリエータとcolorMixer
5. その他気がついたこと

1. 画面がこんな風に

今回はPainter8の体験版の体験報告です。
英語版が4月末辺りに発売になったようです。日本語版として発売されるのは、まだ先の事と思われますが…。
その英語版の30日間体験版をCorelサイトからゲットしましたので、試してみた感じを報告してみたいと思います。

まずは起動してみて、かなりびっくり!
Ver.6から7の変更時は見た目、ほとんど代わりがなかったのと比べると、かなり見た目からして変わっています。
これまでずっと横置きだったツール群が縦置きになってて、あちこちでよく見かけるタイプになってます(笑)
コントロールパレットもツールバーに格納になっちゃいました…。
バリアント名だけだったブラシもサムネイル(?)が表示されて、雰囲気が分かるようになっていたり…。
総じて、フォトショップに近づいてきた感じです。
Corelサイトでも、フォトショップユーザーを意識しているような書き方がしてありましたけど(笑)

起動時の画面
↑起動時の画面  ツールパレットを含め、かなり見た目も変わった感じ…。
ツールバーの下に「コントロール」と「ブラシの選択画面」、 ツール群は縦置きになって、下のほうにテクスチャなどの選択画面があります。
カラー関係とレイヤー&チャンネルが右側にセットされています。 もちろん、それぞれは、カスタマイズ可能なのですが…(笑)

ブラシパレットバリアントパレット
ブラシは、格納されているものを↑のように 引き出してきて、選択します。
バリアントの画面を選択する時は、こちら(上右図)を引き出します。
バリアントのサムネイルも表示されるようになったので、イメージはつかみやすいかも…。

2. マスク関係も一新

レイヤー さて、今回の大きな特徴の一つだと思うのですが、マスク関係が一新されました。

といっても出来る事はあまり変わっていませんが、こちらもフォトショップと揃えるように、チャンネルという扱いになっています。

このチャンネルというのが、これまでのユーザーマスクにあたるものになるようです。
そしてレイヤーマスクは…というと、一見消えてしまったような感じなのですが、内部ではきちんとマスク管理されています。
マスクを意識せずに描け…という事なのかもしれません。
もちろん、レイヤーマスクとして表示させる事も可能です。

→図が今回のレイヤーの画面です。
新規レイヤー作成時は、透明であるという事が分かりやすい感じになったようです。
チャンネルには、全てのレイヤーとキャンバスを合成された画像が「RGB」として表示されています。

それぞれのレイヤーマスクを表示させる方法とか、新規にマスクを作成する方法とか若干変わった部分もあるのですが、レイヤーやチャンネルに関しての詳しい事は、製品版購入後にまた改めて…という事で…。

3. 新しいデジタル水彩ブラシ

ブラシに関して、6&7ユーザーの方がかなり気にしておられるのは、水彩の事だと思います。
7から新しくなった水彩に関しては、特に変更はないようです。
ただし!6ユーザーの方にはとてもありがたい(だろうと思われる)「デジタル水彩」と いうブラシが新設されました。
これは、6の水彩と似たようなブラシです。
「水彩境界」と「ぼかし」(多分…)が設定出来る点も、6の水彩を意識したものと思われます。
もちろん「乾燥」という概念もあるようです。
その上で、レイヤー上での描画が可能な点と、他ブラシとの混在が可能な点が新しくなっています。
つまり、デジタル水彩で描画、通常の水滴ブラシでぼかし、通常消しゴムでの修正可能…といった 感じになります。
他ブラシと混在が可能な分、どこで「乾燥」という作業が必要になるのか…乾燥をすると、どう変わるのかといったところは、英語版という事もあり (私の読解力では) 不明でした…(笑)
デジタル水彩 デジタル水彩使用時、というか水彩設定の「ぼかし」(と思われる)の値が高い場合のマスクの動きが怪しい気もするのですが…
これは多分、仕様でしょう…(笑)

ぼかしの値に関していえば、ぼかしの値の違うブラシを重ねて使った時に境界部分がちょっとおかしい感じになるようなのですが…こちらもいまいち不明です…。
バグなのか…どうか・・・。

とりあえずは描画時に「ぼかし」の値を同じものにしておけば、特に問題ないようでした…。

Ver.6の水彩境界の値を大きく変えたブラシを同時に使うと結果が変になったバグ(だと思う…(笑))と似たようなものかもしれません。
まぁ、そんなこんなで、多少の問題(らしきもの?)はあったにせよ、とりあえず使った感じで、困った…というような事はありませんでした。 上のイラストがそのデジタル水彩ブラシで描いてみたものなのですが…。

まぁ所詮、何を使っても、描いてぼかして…の繰り返しでは出来上がりに大差があるはずもなく…
あまりブラシの紹介になっているとも思えませんが…。
もちろん、7の水彩も健在ですので、ブラシの選択の幅が広がったと思います。
総じて、今回の体験版においては、ブラシで不便だとか、使いにくいという事はありませんでした。
速度的にも7と殆ど変わっていないようですので、7を使えるようならば、充分にやっていけると思います。
また、試しに、以前のパソコンにもインストールしてみましたが、逆に7ほどストレスを感じませんでした…。
7でも水彩など一部ブラシで描画の重さを感じていたので、今回「デジタル水彩」が使える分、気にならなかったのかもしれません。
若干ですが、水彩ブラシも軽くなったような気もするのですが…さて…。

4. ブラシクリエータとcolorMixer

ブラシといえば、設定に関しても変更になりました。
ブラシコントロールがなくなり、ブラシクリエーターという形で別ウィンドウが開くようになりました。
クリエーター内で実際にためし描きしながらの設定が出来るようになっているようです。
↓がそのブラシクリエーター画面なのですが、分かりやすくなったとは言えるかもしれません…。
その分、多少重そうですが…(笑)
ブラシクリエーター
ブラシの設定的には、ほとんど変わっていないようですが…新設された「ランダム…」という項目がどういう設定をするのか、ちょっと不明です(英語ぉ~~~~(>_<))
ColorMixer 新設された面白い機能というと、「ColorMixer」でしょう…。
実際にイラストを描く場合にどういう使われ方をするのかは、まぁ、人それぞれだと思いますが…。
始めて使う時には、多分…必ず遊んでみると思います(笑)
ColorMixer画面上で、色を適当に塗り混ぜて、新たな色を作る…という、まぁアナログ的な手法で色を作っちゃおうという…感じですか?(笑)
何度も作って遊んでしまいそうな機能です(笑)
でも、鮮やかな色を作るのには不向きな気がしますけど…ね…(^^;)
←がそのMixer画面です。
上にあるパレットなどからとりあえず色を拾って、ブラシで描いたり、パレットナイフ(?)で混ぜたりして、色を作っていきます。
出来上がったら、拡大して、気に入った色をスポイトで拾う…といった作業手順になります。
作った色はもちろん、パレットに保存出来ます。

5. その他気がついたこと

今回のバージョンアップでは、Ver.7で感じたような、これもバグ?という感じのものはとりあえず今のところ感じられませんでした。
もちろん、日本語版においては新たなバグとか出てくる可能性はありますし…使い込めば色々出てくると思います。
この辺りはきっと、いつもの事ながら…でしょうね…。
日本語といえば、今回もテキストの縦書きサポートはないみたいです…。
日本語版だけでも縦書きサポートしてくれないかなぁ~と思ってるんですが…無理かな…。

ただ一点、気に入らないのは、カラーセットの変更です。
絶対前のほうがよい!です。
以前のカラーセットは本当に自由度あったし、良かったと思うんですけど、
今回はセットの横幅の最低のサイズが決まっているようで、
キャンバス内で場所をとります…。
左図が標準のカラーセットになります。
一応個々のサイズは変えられるけれど、全体はこれより小さくすることが出来ません。
カラーセットカラーセット しかも、カラーの名前を表示させようと思うと、1列しか表示出来ないんですよね…。
すごく場所が無駄になっている気がして…もうこれだけは「×」って感じです!!
色の名前を表示させると、左図の形で固定になります…。
これ以上小さくならないし
…かなり不便…。
カラーセット 今回から、カラーセットも格納が出来るようになりました。

それと、OSのサポートがWindowsに関しては、正式には、2000とXPのみになっています。
ただし、Win98に関しては、試してみた結果、一応無事に動きました。
Meに関してはなんとも言えません…Ver.6の頃でも、Meでは動作が重かったですし…どうでしょう…。
多分リソースあたりに関係すると思います。
なので98に関しても絶対とは言えませんけど、とりあえずはストレスなく動いていました。

体験版を使ってみた感じは、戸惑うところもあり、でもまぁなかなか良いかな…
と思ってますけど、後は、日本語版に関してどうなるか…ですよね…。
Ver.7に関しても日本語版(特にWindows版)のみのバグというのがいくつかありましたし…。
テキスト関係もかなり気になるところではありますが…。

それから、英語版の販売及びバージョンアップ価格を見ると、若干前バージョンより安め?という感じです。
これはかなりの朗報なのではないかと…まさか日本語版だけ高いという事は…ないですよね…???

日本語版の情報が少しでも早くでてくれる事を願いつつ…Ver.8お試し体験記でした。

Previous Page
講座トップへ戻る