3. 実作業


肌色セット 肌色に関しては、←図の色を使いました。
基本の肌は一番上の2色をミキサーで混ぜた色を使います。
ミキサー←図で、ミキサー上の上段、左から2番目が実際にこの2色を混ぜた状態です。
これを1%で塗ると、ほぼ黄色…になります。
2%だと肌色に近い色です。
今回は、まずキャンバス地をクリーム色にしたいと思い、全体を黄色系の色で塗り潰して色をおくことにしました。
肌1肌2キャンバス上を薄い黄色(上段左で作った色。黄色系の色に白を混ぜた)で、「効果」の「塗りつぶし」を実行します。

水彩ブラシの不透明度を1%にして、ざっと肌色に色をおきます。
そのまま、不透明度を2%にあげ、同じ色で重ね塗りしていきます。(←図)
(当初の画面キャプチャに失敗した為、地色が他より薄いです…)

固定して、水滴などのブレンド系のブラシでぼかしていきます。

「水彩レイヤーにキャンバスをのせる」を実行して、肌画像(キャンバス上全体を黄色に塗っているので、キャンバス全体が水彩上に移る)を水彩レイヤーに移し、更に影の部分と頬のピンク系の部分を塗ります。
水彩レイヤーでの塗りとキャンバス上でのぼかしを繰り返して、 肌色を整えていきます。
瞳などの色を白くしたい部分はティントなどのブラシを使って、白で塗り潰します。
はみ出してしまった部分は、今回は周囲に既に色がついているので、通常のベタブラシを使って、色を消す(黄色の同色で塗り潰す)作業をしておきます。
(周囲に色がない時は通常の消しゴムで消す事が出来ます)
最終的に水彩レイヤーで作業を終え、鼻の周囲に、ちょっとそばかすを描き加えました。
瞳1 瞳2瞳も青系の色に多少緑を加えて、色を作り、周囲は薄めに塗った後、瞳の濃い部分を塗ります。
ここで固定して、ティントかベタブラシで、白い部分をいれます。

このままではちょっと瞳がぼけた感じだったので、鉛筆ブラシ(鉛筆(2B)バリアント)を使用して、主線の辺りをなぞって、はっきりさせました。

水彩レイヤーに画像を戻し、続けて髪の毛を塗っていきます。
今回はパーツ毎にレイヤー分けなどはせず、最後までひとつのレイヤー上で作業します。
髪1髪2髪用の色を作り(ミキサーの2段目左)、まずは1%で全体を塗ります。
肌の時同様、全体が塗れたら2%に不透明度を変えて、髪の細部を描き込んでいきます。
←図では、前髪右側のみ、細部の描き込みをはじめています。
水彩ブラシですので、重ねていく毎に色は濃くなっていきますので、色は変えずに何度か色を重ねていきます。
ここで、ミキサーでちょっと濃いめの黒に近い茶を先ほど作った髪の色に混ぜ、髪の一番濃い部分を塗る色を作り、同様に、重ねていきます。これで髪の完成です。

ブラウスブラウスは白地ですので、まずは固定させて、ティントブラシなどで、白で塗り潰していきます。
水彩ブラシは基本が透明水彩で、濃い色の上には薄い色をおけませんので、ティントなどのブラシを使って薄い色の部分は塗りつぶしていきます。
これらのいくつかのブラシを切り替えて使っていきます。

全体を白で塗り潰した後で、水彩レイヤーに移して、影になる部分を水彩ブラシで塗っていきます。(下左図)
影の色は青に紫と白を混ぜて作りました。
こちらも不透明度を1%から3%くらいまであげながら徐々に濃くしていきます。
同様に、リボン、スカート、本なども色を作ったりしながら、塗っていきました。(下中央)
最終的に使ったミキサー上の色は下右図1のような感じです。
その他塗りミキサー最終段階

4. 仕上げと顔料系カラーインク

これで仕上がり(下左図)…でも良かったのですが、少し色合いにメリハリがない気がしたので、新規レイヤーを一枚作り、デジタル水彩で 濃くしたい部分に色をおいていきました。(下中央、デジタル水彩部分のみ、Ver.7ではティント辺りで…)
これを「フィルタ」で重ねると、下右図(クリックすると、大きな画像が見れます)の感じになります。
(縮小するとあまり変わらなくなってしまいました…ガックシ)

塗り始めるまでは、もっとほわほわした薄い色合いを目指していたのですが、なんだか割としっかりした色になってしまいました…。
しかも、いつも無地のテクスチャを使うのに、ちょっとでこぼこのある紙のようなテクスチャを使ったので、カラーインクの透明感が今ひとつでした…。
実は同じ塗り方で、テクスチャを無地で作成したのが、少し前にアップしました「オヤスミの前に…」のイラストです。
やはり、無地のテクスチャのほうが、つやつや感がでるようです…。
またカラーインクだの、ドクターマーチンだのと説明しておりますが、あくまでイメージ、雰囲気…ということで、全然実際とは違うと思いますが、その辺りは暖かい目(?)で見てやって下さい。
ここまで、今回はレイヤー分けなどせず(塗り以外は、最後のデジタル水彩の重ねと主線)に塗り続けましたので、なんとなく、アナログに近い感じで作業しています。
色も混ぜていることだし…(笑)

ミキサーに関しては、CGとして作業する上でどの程度必要か…というのは難しいところだと思います。
RGBで指定してしまえば、必要ないことですし…ただ、混ぜることによって、思ったよりも自然な色になったりするようです。
一度はミキサーを使って、色を作りながら作品に仕上げるのも面白いかもしれません。
使うブラシにもよりますが、元に使う色はあまり薄いものにしないほうが良さそうです。
薄い色を作りたければ、白を混ぜるという気持で…。
呼び出すカラーセットは前述しました「72Pencils.txt」などを利用してもらうとよいと思います。
デジタル水彩で… と、実際には今回はこれで終了なのですが、ドクターマーチンのカラーチャートを入手した際、顔料系インクのチャートも手に入れました。
そこで、こちらの雰囲気も味わいたいという訳で、全てデジタル水彩で、顔料系の仕上がりの
雰囲気を出してみることにしました。
といっても、あくまで私の感じた…ということですので、水彩とデジタル水彩の仕上がりの違い…くらいのつもりでご覧いただけるとよいかと思います。
かなり仕上がりの雰囲気が違いますよね…。
色も当然違うので、当たり前ではありますが…。
こちらもクリックしていただけると大きなサイズが見れますので、水彩での仕上がりと
比較してみていただけると…嬉しいです。

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