スキャナで取りこんだ画像は、出来るだけ圧縮せずに保存したものを、読み込むようにして下さい。
(ファイルサイズが大きくなって…大変ですけど…より綺麗なものを求めるならば…)
線画の雰囲気によって、2値化またはグレースケールで、大体塗りたいサイズの倍くらいで、スキャンします。
(2値化の画像の時には4倍程度の大きいサイズのほうがよさそう…)
グレースケールでスキャンした場合は、白部分に多少色がついた感じになることが多いので、 「効果」→「色調処理」→「明度補正」をおこないます。(5-1)
色調処理は色々と方法がありますが、
単純に線画のゴミ取り等には「明度補正」が一番簡単です。
明度補正のウィンドウに表示される、色分布の右の山がなくなる辺りまで、右の△マークを移動させると、薄い部分の色が全て白になります。(5-2)
白のほうにある山が現在の白側の色分布になります。画面上では白っぽく見えても、実は白ではない部分を、全部白にしないと、後で自動選択する時に困りますので、必ず透明にしたい部分が白(RGBが全て255)になるように設定します。
ただし値をあげすぎると、薄い部分の色が全て白になって飛んでしまうので、描画結果を見ながら、値を決めます。
5-2図では故意に白側の△マークを左に移動させていますが、ここまで移動させると、やりすぎです…。
通常黒側の▲マークは100%で構いません。
実際には、下図のような感じになります。
この後、細かいゴミなどがある場合は消しゴムなどで消していきます。
ここまで終了したら、キャンバス上にあるこの線画をレイヤーに変換していきます。
Ver.7以前では、このまま「全て選択」でレイヤー化した後、自動マスクを「画像の明るさ」で作成していたのですが…。
Ver.8ではこの方法で作業すると、かなり面倒になってしまいました…(出来なくはないのですが、アルファチャンネルを作って…と、作業が繁雑になってしまいました…。)
そこで、直接「選択範囲」の中の「自動選択」を使って、この後の作業を行うことにします。
作業手順は以下のようになります。
以上の作業を終えると、直接ペインター上でレイヤーに描画したのと同じ状態の線画レイヤーが出来上がります。
ペインターで直接描画する際も、レイヤー上ではなく、キャンバスに描いた(描いてしまった)という場合は ↑の1から6を実行することでレイヤー上に移すことが出来ます。
また、線画の色を変えることも、この作業をしておけば、直接ペインターで描画した際と同様に色を変えることが出来ます。
↑の作業6の段階で、好きな色で塗り潰す事が可能です。
後は、このレイヤーの合成方法を変更したり、不透明度を変えたりしながら、塗りの作業に移ります。
ということで、すぐに終わるはずの線画の説明が随分と長くなってしまいました…。
次回は実際の塗りにいきます…デジタル水彩か…水彩か…その辺りを使うことになると思うのですが…。