次は髪の毛です。 これも基本は肌と同じです。
濃くなる部分に色を置いて、水彩用のぼかしで伸ばしていくのを繰り返していきます。
ただ、肌と違うのは、ぼかし用の筆を細いものを使う事と髪の細さが感じられるように塗っていく事です。
「水彩太筆」で色をつけた後(図1)、細めのぼかし筆である、「髪用ぼかし筆」で、髪の毛の流れにそってぼかしていきます(図2)。
更に「水彩筆」で髪の流れを考えながら濃い色を置いていきます(図3)。
それをもう一度ぼかした)後、「極細筆」で主線をなぞるような感じで、色を置いていきます(図4)。
「極細筆」は暗い色の上に明るい色をおく事が出来ますので、ハイライト部分が少なくなってしまった場合は、この筆でハイライト色を描き足すことも出来ます。
出来上がったら、乾燥させて、肌同様に色補正を行ないます(図5)。
この時点では、輪郭の外側に髪の色がはみ出していますが、前回の水彩で描く(基本編2)で説明したように、髪の部分をレイヤーにした後で、人物マスクをこのレイヤーにも適用させる事で、はみ出した部分を消す事が出来ます(図6)。
もしも、このようなマスクを作らない場合は、きちんと周囲も消しゴムで消していく事になります。
この髪も全て選択した後レイヤーにしておきます。(合成方法は乗算かフィルター)
次は顔のパーツを描いていきます。 こちらも水彩筆で描きます。
目は、今回少し変わった描き方をしてみました。
まずは、黒目の一番暗い部分を「水彩太筆」で描きます。
「ぼかし筆」で少しだけ(筆を動かさずにワンクリックくらい)ぼかした後で、一旦乾燥させます。
もう一度「水彩太筆」で今度は黒目の部分全体を塗ります。
乾燥させた部分と水彩で塗った部分の重なったところは、レイヤーの乗算で重ねたのと同じ効果がありますので、中央の一番暗い部分のみが少しだけ色の濃い瞳が出来上がります。
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はみ出した部分を「水彩消しゴム」で修正したあとで、乾燥させます。
瞳の白く光る部分は、消しゴムの中の「ブリーチ」筆を使って描きます。
眉毛は、水彩の「極細筆」で、頬紅は「水彩太筆」で軽く描いたあと、「ぼかし筆」でぼかします。
唇も「水彩筆」で描いて、ぼかしていきます。
肌色を隠すと、顔のパーツ部分は(図8)のようになります。
顔パーツも、やはりレイヤーに変換して、合成方法乗算にします。