2.肌を塗る

前置きが長くなりましたが、実際の塗りの作業に入ります。

今回は、パーツ毎にレイヤーを作る方法でやってみたいと思います。
まずは線画を用意しました。(線画の作成方法やレイヤーへの変換などは「線画の作成」を参考にしてください。
線画はレイヤー上に描かれている事を前提に以降の作業を進めていきます。
まずは、肌用のレイヤーを作るので、「新規レイヤー」を作成します。
このレイヤーを「線画」のレイヤーの下に移動させます(該当のレイヤーを選択して、ドラッグで移動できます)。
以降、作業中は指定がない限り、「線画」レイヤーが常に一番上にある状態で作業を進めていきます。
「透明度ロック」にチェックが入っていない事を必ず確認しておきます。
Painter X(X.1パッチ現在)では、「透明度ロック」チェックをつけたまま、Painterを終了すると、次回起動時にチェックが見た目上はずれているにも関わらず、チェックが入った状態になっており、全く新規レイヤーに描画が出来ない状態になってしまいます。
もし、チェックが入ってないのに、新規レイヤーに描けないという時には、このチェックのつけ外しをおこなってみて下さい。

 ちょっと小ネタ  レイヤーの「下の色を拾う」チェック  次にレイヤーの「下の色を拾う」にチェックを入れます。
下の色を拾うこのチェックを入れると、「アクリル」や「ティント」のブラシバリアントを使用する際に、 レイヤー上で塗りの境界に白い色が出てしまう問題に対処できますので、レイヤー上にパーツ分けして色を塗る場合は、チェックを入れておくとよいと思います。
一番最初のレイヤーに関しては、キャンバスに色がなければ、チェックの有無による違いは出ませんが、 2枚目のレイヤー以降では、違いが出ます。
ちょっと、まだまだ先の髪の塗り部分ですが、下図の髪の生え際のところ…。
下の色を拾うチェック 顔の左側はチェックありの状態、右側(少しだけ塗ってあるところ)はチェックなしの状態です。
小さいので、非常に分かりにくいのですが、右の部分は生え際の辺りに若干ですが、白い色が出ているのが分かるかと思います。
こんな感じになってしまうので、チェックを忘れないようにします。
逆に「デジタル水彩」を使う時にこのチェックが入っていると、色が格段に濃くなってしまうので、「デジタル水彩」に切り替えた時には、チェックを外します。
※「Painter X」は以下を注意※
この「下の色を拾う」チェックも「透明度ロック」同様に、チェックをつけたままPainterを終了すると、次回起動時にチェックは外れているけど…という状況に陥りますので、気をつけて下さい。
こちらもチェックのつけ外しで問題が解消されます。
 ちょっと小ネタ  ここまで 

さて、本題に戻りまして…
バリアントに今回のメインブラシである「acrylics water」を選択します。
まずは、全体をざくざくと塗っていきます。

注意しないといけないのは、既に塗ったところにカーソルを置いて塗り始めると、
解説でも書きましたとおり、色が濃くなってしまってムラになるので気をつけて下さい。
塗り1(ちょっと失敗)分かりにくいですが、下左図の左目の下辺り、ちょっと濃くなってしまっているところは
失敗してムラになってしまったところです。
気がついたら、さっさと「編集」→「取り消し」をおこなってやりなおします。
とはいえ、多少のムラはどんどん塗り重ねていくので、あまり問題ないかもしれませんけど…ここは、一番薄い色のままにしておくところだったのでやりなおしました。(笑)
とりあえず全体塗り そんな訳で、多少ムラに注意しつつ、左図のように、とりあえず全体を塗りました。
(えっと、顔のところだけですね…)
2度目 そのままの色で、少し濃くしたいところなどを、更にどんどん塗っていきます。(左図)
同じ色でそのまま塗っていますが、結構色の差が出てるかなと…。
ぼかす時には、薄い方の部分をスポイトで選択して、濃い部分から伸ばしていきます。
この時、元の色が分からなくならないように、ミキサーかカラーセット辺りに
色を残しておくと便利かと思います。
どんどん塗り重ね 左図辺りから、色を変えて、肌色を少し濃くして塗り重ねていきました、
塗ってはスポイトで境界部分の色を拾って、伸ばし…の繰り返しです。
デジタル水彩で そろそろ、一番濃い色の部分を塗りたいなぁと思ったので、ブラシを「デジタル水彩」に変更しました。
(「新シンプル水彩」か最後に配布するカスタマイズしたデジタル水彩ブラシ使用)
えっと、特にデジタル水彩を使用しなくてもよい訳ですが、どうも濃い色を塗ろうと思っても色彩感覚が乏しいので、上手い色が作れません…。
そんな訳で、楽をして、デジタル水彩を使用です。
一番最初の色辺りか、ちょっとピンク系とか…割と薄めの色を選択して、塗ってみます。

うわ…濃すぎたと思ったら、やっぱりさっさと「取り消し」をして、もう少し薄い色にします
…適当に…。

でも、後でアクリルブラシで色を伸ばすので、多少濃いかな…と思うくらいでも全然平気です。薄くするのは簡単なので…。

デジタル水彩でざっと影の濃い部分に色をおいたら、「デジタル水彩乾燥」をします。
その後、アクリルのブラシに戻って、色を伸ばしたり広げたり…薄くなりすぎたら、濃い部分のデジタル水彩の色を拾ったりして、塗り重ねていきます。
デジタル水彩の水彩境界をいかしたい場合は、アクリルブラシで伸ばさずに、そのままの雰囲気をいかしたりも出来ます。
肌完成 そんな感じで、いきなり左図が肌の仕上がりです…この間はどうした…というか…。
スクリプトをとってたんですけどね…なんだか再生が上手くいきませんで…
この途中がないんです…すみません…(^^;)
まぁとりあえず、塗ってはぼかし、また塗り重ね…の繰り返しです。
この時点で、ハイライトを入れてもよいのですが、後でハイライトのみ別レイヤーで入れる予定なので、ここでは一番明るい部分はいれなくても構いません。
指の辺りなど、ちょっとハイライトを入れようかなと思って、一応覚えておきます…(笑)

一応、この辺りで肌の塗りは終わりました。
髪の毛との境界など、はみ出し部分は塗り重ねていきますので、特に消しておく必要はありません。

さて、次に髪の塗りに入ります…が、大事な事を忘れていました…(笑)

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